乳児の体重増加不良
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乳児の体重増加不良について
乳児の体重増加不良は、赤ちゃんの健やかな成長にとって重要な問題です。原因は多岐にわたり、対策もそれに応じて異なります。
乳児の体重増加不良の主な原因
体重増加不良は、摂取するエネルギーが消費するエネルギーを上回らないことによって起こります。
- 摂取エネルギー不足(多い原因)
- 哺乳量・授乳量の不足
母乳やミルクの量が足りていない、授乳回数が少ない、または不規則。 - 授乳技術の問題
赤ちゃんの吸い付き(ラッチ)が不十分、母乳の分泌量が少ない、頻繁に短時間でちょこちょこ飲むことによる総量の不足。 - ミルクの調乳方法の間違い:ミルクを薄めすぎているなど。
- 親の育児・社会的要因
授乳のサインの見逃し、貧困による栄養不足、ストレス、ネグレクトなど。 - 赤ちゃんの要因
口唇口蓋裂、喉頭軟化症など、うまく飲めない病気、眠くてあまり飲まない、活気がない。 - エネルギーの吸収不良・消費増加
- 吸収障害
- 胃食道逆流症、慢性的な下痢、アレルギー(牛乳蛋白など)、乳糖不耐症、消化管疾患、代謝疾患など。
- エネルギー消費の増加
先天性心疾患、慢性的な呼吸器疾患(多呼吸)、甲状腺機能亢進症、慢性感染症など、病気によりエネルギーを多く消費してしまう場合。
乳児の体重増加不良の対策
体重増加不良が疑われる場合(例:生後6カ月未満で1日あたりの体重増加が15g未満の日が続くなど)、まず小児科を受診してください。医師による診断と指導が重要です。
医療機関での検査・診断を経て、原因に応じた対策が行われます。
摂取エネルギーの確保(一般的な対策)
授乳回数・量の見直し
- 赤ちゃんが欲しがるサインをよく見て授乳する(泣き出す前)。
- 日中は少なくとも3時間おきなど、授乳間隔を調整して回数を確保する。
- 母乳の場合は、吸い付き方(ラッチ)や授乳時間を改善する。必要に応じて搾乳・追加授乳を検討する。
- ミルクの場合は、正しい調乳方法を確認し、量を増やす。
高カロリー化
医師の指示のもとで、高カロリーのミルクを使用したり、離乳食開始後は食事内容を見直したりする。
活発な赤ちゃんの対応
動きが活発になり体重増加が緩やかになった場合は、活動量に見合ったカロリーを摂取できているか確認する。
基礎疾患への対応(医師の役割)
心不全、アレルギー、代謝疾患など、体重増加を妨げている基礎疾患が見つかった場合は、その病気の治療を最優先に行います。
環境・育児サポート
家庭環境や育児に困難がある場合は、保健師や小児科の医師と連携し、育児支援や社会的サポートを受けることも重要です。
受診の目安
- 生後0〜6カ月で、1日あたりの体重増加が15g未満の日が続く場合。
- 体重だけでなくおしっこの回数が少ない(1日に5回以下など)、活気がない、機嫌が悪い、飲みが悪くなったなど、他の症状を伴う場合。
- 母子手帳の成長曲線から大きく外れる場合。
気になることがあれば、定期的な乳幼児健診を待たずに当院にご相談ください。
