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伝染性軟属腫(水いぼ)
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伝染性軟属腫(水いぼ)について

伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)、通称「水いぼ」は、伝染性軟属腫ウイルスの感染によって主に小児に見られる皮膚疾患です。

伝染性軟属腫(水いぼ)の特徴

原因

伝染性軟属腫ウイルスの感染によって生じます。接触感染(皮膚の触れ合い、タオルや遊具の共有など)で広がることがあります。アトピー性皮膚炎や湿疹がある子どもは感染しやすい傾向があります。

症状

1〜5mm(まれに1cm程度)の肌色〜白っぽいピンク色のぶつぶつ(丘疹)や小結節(しこり)が現れます。表面はつやがあり、中心が凹んでいることが特徴です。
数個〜数十個が集まってできることが多く、四肢や体幹によく見られますが、顔、首、陰部など全身に出ることもあります。軽度のかゆみを伴う場合があります。かきむしると、周囲に広がる可能性があります。

治療内容

伝染性軟属腫は自然に治ることもありますが、期間が長くかかることがあります。その間に他者への感染や自家接種による拡大を防ぐために、治療が行われることがあります。

摘除法(ピンセットでの除去)

方法

専用のピンセット(トラコーマ鑷子など)で水いぼを一つずつ取り除く方法です。

特徴

確実に除去できる方法ですが、痛みや出血を伴うことがあり、小児には負担が大きい場合があります。局所麻酔テープを用いて痛みを緩和することがあります。

注意点

取り除いた跡が残る可能性や、二次感染のリスクがあります。

自然に治るのを待つ(経過観察)

方法

数が少ない場合や痛みを伴う処置を避けたい場合に選択されます。

特徴

痛みが少ない一方で、治るまでに数カ月〜数年かかることがあります。他者への感染や、かきむしりによる悪化、二次感染のリスクがあります。

内服薬・外用薬による治療

内服薬

ヨクイニン(ハトムギの種)は、古くからイボの治療に用いられ、効果が期待できる場合があります(保険適用)

外用薬

ポピドンヨード剤、グルコース酸(ケミカルピーリング)、スピール膏、銀イオンクリーム(自由診療のことが多い)など、様々な方法が試されていますが、万能で早く確実に治せる薬はありません。
※特定のクリームを塗布し、炎症を起こして治癒を促す治療法もありますが、かぶれなどの副作用に注意が必要です。最近ではカンタリジン(ワイキャンス)の発売が予定されています。(2025年11月時点)

予防と日常生活での注意点

  • スキンケア
    皮膚を清潔に保ち、保湿でバリア機能を保ちましょう。乾燥や湿疹があると感染しやすくなります。
  • 接触の回避
    感染者との直接接触を避け、タオル、衣類、浴用具などの共有は控えましょう。
  • プール
    以前は登園・登校停止措置が取られることもありましたが、現在は学校を休む必要はないという統一見解が主流です。ただし、肌の接触を避けるため、患部を覆う配慮が望ましいです。プール後はシャワーで身体を洗い、保湿を心がけましょう。

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