古川医院|小児科・内科|花粉症・予防接種

手足口病

手足口病について

手足口病は、主に夏に流行するウイルス性の感染症です。子ども特有の病気と思われがちですが、大人にも感染し、大人のほうが重症化しやすいという特徴があります。
小児と成人の「特徴の違い」や「対処法」についてまとめました。

手足口病特徴(小児と成人の症状の違い)

手足口病の基本的な症状(手のひら、足の裏、口の中の水疱性発疹)は共通していますが、現れ方に大きな違いがあります。

項目 小児(子ども)の特徴 成人(大人)の特徴
発熱 約3人に1人にみられますが、多くは38℃未満の微熱で1〜2日でおさまります。 38〜39℃以上の高熱が出るケースが子どもより多くみられます。
発疹・
痛み
かゆみや軽い痛みが生じることがありますが、比較的軽度で済みます。 発疹の痛みが非常に強く、特に足の裏の水疱は歩行困難になるほどの激痛を伴うことがあります。
口内炎 痛みで食事や水分を受け付けなくなることがあります。 喉の奥まで強く痛み、つばを飲み込むのもつらいほどの重症な口内炎になることがあります。
その他の症状 稀に髄膜炎や脳炎などの合併症に注意が必要です。 全身の強い倦怠感や関節痛、発症から数週間〜数カ月後に爪が剥がれる(爪甲脱落)ことがあります。

対処法(自宅でのケアについて)

手足口病を引き起こすウイルス(コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど)に効く抗ウイルス薬はないため、対症療法(症状を和らげるケア)が基本となります。

1.痛む口内炎への対策(小児・成人共通)

口の中の激しい痛みで水分や食事が摂れず、脱水症状に陥りやすくなります。

食事の工夫

熱いもの、酸っぱいもの(柑橘類)、塩気の強いものは刺激になるため避けます。

おすすめの食べ物

ゼリー、プリン、冷たいスープ、おかゆ、アイスクリーム、豆腐など、噛まずに飲み込めるのどごしの良いもの。

こまめな水分補給

麦茶、水、経口補水液などを少しずつ回数に分けて飲ませます。

2.解熱鎮痛薬の正しい使用

小児

発熱や口内の痛みで水分が摂れない場合、小児用の解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)を使用して痛みを和らげます。

成人

高熱や関節痛、足裏・口内の痛みが強い場合は、市販の解熱鎮痛薬(ロキソプロフェンやアセトアミノフェンなど)を服用して痛みをコントロールします。

3.受診を検討すべき目安

3〜7日程度で自然に回復に向かいますが、以下の場合は速やかに医療機関を受診してください。

小児

「ぐったりして元気がない」「おしっこが半日以上出ていない」「何度も吐く」「高熱が2日以上続く」

成人

「自力で水分が全く摂れない」「激しい頭痛や嘔吐がある」「高熱が続く」

家庭内感染を防ぐために

大人の感染ルートのほとんどは、看病している子どもからの家庭内感染です。以下の徹底が重要です。

  • 流水と石けんによる丁寧な手洗い
    特にオムツ替えの後や、子どもの鼻水・よだれを拭いた後は徹底して手を洗ってください。
  • タオルの共有を避ける
    家族間でも手拭きタオルを分けましょう。
  • 排泄物の処理
    便の中には症状が消えた後も数週間〜1カ月近くウイルスが排出され続けるため、オムツ処理時の手洗いは長期間意識する必要があります。

【参考】
厚生労働省(手足口病)

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