インフルエンザ
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インフルエンザの特徴
小児のインフルエンザは、風邪と比べて症状が強く出るのが特徴です。
- 突然の高熱: 38℃以上の高熱が突然出て、3~5日程度続くことが多いです。
- 全身症状: 頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感(だるさ)などが強く現れます。
- 呼吸器症状: 少し遅れて咳、喉の痛み、鼻水などが出ます。
- 消化器症状: 嘔吐や下痢などの消化器症状を伴うこともあります。

合併症のリスク・異常行動
合併症のリスク
特に乳幼児では、熱性けいれんを起こしやすい傾向があります。また、まれにインフルエンザ脳症などの重篤な合併症を引き起こすことがあります。
異常行動
特に10代のお子さまは、高熱時に「急に走り出す」「意味のないことを話す」などの異常行動・異常言動が見られることがあるため、発症後2日間程度は目を離さないように注意が必要です。
治療内容
インフルエンザの治療は、対症療法と抗インフルエンザ薬の使用が基本となります。
対症療法(自宅でのケア)
- 安静と休養:十分な休養を取らせます。
- 水分補給:脱水予防のため、お茶、ジュース、スープなどで十分に水分を補給します。
- 食事:消化の良いものを食べさせます。
- 解熱剤:熱によって頭痛や体の痛みが強い、または水分摂取が進まない場合は、医師の指示のもとで「アセトアミノフェン(カロナール、アンヒバなど)」を使用します。
※インフルエンザ脳症との関連が問題視されているため、アセチルサリチル酸、ジクロフェナク、メフェナム酸などは原則として使用しません。必ず医師に相談してください。
抗インフルエンザ薬
発症早期(症状が出てから48時間以内)であれば、ウイルスの増殖を抑える抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザ、ラピアクタなど)が使用されることがあります。
必ずしも全員に投与されるわけではなく、症状や持病の有無などを踏まえて医師が判断します。使用することで、熱が下がるまでの期間が1日程度短縮する効果が期待されます。
再受診の目安
以下のような症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 意識がおかしいと感じる(ぼんやりしている、呼びかけへの反応が鈍いなど)
- 痙攣(けいれん)を起こした
- 呼吸が苦しそう、息切れがある
- 水分が全く摂取できない状態が続く
- ぐったりして活気がない
- 5日以上発熱が続く
- 顔色や唇の色が悪い
お子さまの状態を注意深く観察し、症状に変化があった場合は医師に相談しましょう。予防接種(ワクチン)を受けることは、重症化の予防に重要です。
